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不幸のどん底にある相談者が現れ、自称霊能者に悩みを打ち明ける。 相談者側の努力不足や時代背景には目もくれず、状況の好転には先祖の供養が欠かせないことが判明し、自称霊能者は諭すように言い放つ。 「寝る前に水を汲んだコップと塩を枕元置き、手を合わせなさい」と。 今まで私が見た霊能者番組の典型なのだが、いつも疑問に思うことがある。 仏教徒や熱中症ならともかく、先祖がイスラム教やキリスト教であっても水と塩で効果が期待できるのかと。 水はともかく塩や手を合わせる行為は基本的に仏教を核とした作法ではないか。 亡き人は、国籍や生前の信仰を問わず仏教作法で満足してくれるのか不安なのだ。 例え、「実は必要なのは供養する側の気持ちであり、単に仏教の様式を取っているだけ」だとすれば、 敬虔なクリスチャンを悪魔崇拝者の子孫が羊の頭を捧げて供養する、などという目も当てられない組み合わせが通用してしまう。 かと言って、仏教は万能であり「霊界じゃ供養と言えば仏教っしょ」と言うほどのおすすめ宗教ならば、 それを知り得た霊能者としては、今なお続く宗教対立を止めるべくすぐさま成田へ向かうべきであろう。 一番困るのは、「生前の信仰に従う」というパターンだ。 この場合、霊能者が「この先祖は何教」と教えてくれればしめたものだが、判明前に霊視が終わってしまうと大変だ。 多数の日本人には、先祖が隠れキリシタンだった可能性があることを忘れてはいけない。 十字を切って欲しいのに線香をあげたところで供養とはならないのだ。それを明らかにするための文献探しの労力は想像を絶する。 私は好奇心から霊界の存在を期待しているが、この謎が解決しない限り疑いの立場を崩すことはないだろう。 謎解決に向けて霊能者の方々からのご意見をお待ちしております。 (霊能者さんのご意見はこちらへ) |