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何かしらが活発な地域を指す言葉はいくつかあるだろうが、 「本場」には、「盛ん」や「処」にはない優位性を持った唯一無二な響きが感じられる。 「ワイン造りの盛んな土地にいったことがあるかい?」と言われるより、 「ワインの本場も知らないくせに、プププ」 の方が格段に腹が立つのは言葉の持つ特異性からくるものだろう。 例え同じことに熱心だとしても、一緒くたにするには失礼なほどレベルが違うことはある。 日本のJリーグを見て、サッカーの本場と例えるのは相応しくないし、 メジャーリーグは「野球が盛ん」「野球処」より「本場の野球」がしっくりくる。 が、 かといって「本場」は全て褒め言葉だとは限らないのだ。 「本場のナポリタン」 これを聞いて「おいしそう」などと思う輩は、中田英は所詮ヤンキー顔ってことにも気付けないミーハーさんだ。 駅からちょっと離れた古臭い喫茶店。ここのナポリタンこそは本場を越える味である。 「本場の中華そば」 親指をスープに入れて運んできてくれるなんて思ったら大間違い。 日本のそれ以下なのは、どんならーめん通だろうとも行く予定がないのはその証だ。 本場のパンダだって抱きついたら毛はごわごわに違いない。 本場を称する地区があっても疑ってかかる。 徐々にそういったすさんだ習慣を身に付けることによって「本場のいじわる」を習得してほしい。 |